なぜ円高?

● なぜ円高!?

今回の強い地震の影響により、円高が一気に進みましたね。
東北地方太平洋沖地震の影響で3月16日のニューヨーク外国為替市場取引時間中(日本時間17日午前4時台)には一時1ドル=79.75円台を記録しました。
そもそも円高は対ドル90円以下になったときに明確な円高の状況であるというため、
79.75円というのは超円高です。
少しドルに現金化しようかと思ったのですが、銀行の知り合いに聞くと
「もうどこにもないよ」と言われたのですぐに諦めました。

しかしそもそもなぜこの現象が起こったのでしょうか?


● 円高、円安の基本ルール

1ドル=80円 「円高」
1ドル=100円「円安」

例えばアメリカで5ドルのランチを食べようと思います。
しかし5ドルって何円だろう・・・と考えると、

「円高」の状況では日本円に換算すると400円になりますが
「円安」の状況では500円になります。

同じ5ドルのランチで100円も変わってくることになります。

<まとめ>
「円高」=日本において円の価値が高くなっている
「円安」=日本において円の価値が安くなっている


● 日本で円安が良いわけ

「じゃあ、円高の方がお得なんだね」と思います。確かにそうです。
しかしそれは「海外のものを買う場合」の話なんです。

日本は昔小学校で習ったと思いますが、モノを輸入して製造して輸出する
「超輸出大国」なんですね。
日本のメイン産業といえる自動車製造業など、昔ほどの勢いはなくなってきてますが
まだまだ「製造産業輸出大国」です。買ってもらえないと困るのです。

さっきのランチと逆で「日本のものを買ってもらいたい場合」には
円安の方がもうかる訳です。

よって一概には言えませんが、円安のほうが産業的には成長できるのです。
世界の共通通貨は「ドル」なのです。

<まとめ>
「円高」=「ドル安」輸入するときに安く買える
「円安」=「ドル高」輸出するときに高く買ってもらえる


●「円高」と「円安」の動き

円もドルも世界で一定量で動き回っています。
たとえばあるキーホルダーが100個限定ですごく人気が出たとします。
オークション形式で販売されたとしたら、値段が上がりますよね?

通貨も同じで数に限りがありますので「ほしい!」と思う人が多ければ「価値が上がる」のです。

<まとめ>
「円高」=日本から円が流出していく
「円安」=日本に円が流入してくる


● 生命保険金との関係

さて、今回の地震の話に戻りますが、
この大地震が起きてすぐに円高になりました。
しかしこれには2段階」の動きがあったんですね。

これには生命保険金が関わってきます。
今回の被害で、生命保険会社は保険加入者に保険金を「円」で支払うことになります。
規模が大きいので会社は「円」を用意しなければならなくなります。
色んな方法で「円」を国内に戻そうとする動きが活発化します。
すなわち「日本に円が流入」するので、実際には「円安」の状況になるのが普通なのです。

しかし今回は記録的な円高で逆の動きになりました。
それは世界の投資家が今回の震災で「日本の生命保険会社は円を準備するだろう」と予想し、
生命保険会社の考えを先回りして「円」を買い占めたんです。
つまり保険会社が準備するよりも先に日本から「円」が出て行ったのです。
よって「円高」となりました。

その後にもちろん生命保険会社は「円」の準備をしはじめます。
そして次は「円安」の動きになるのですが、これはたった2日後には円安となり、
4月6日の東京外国為替市場で半年ぶりとなる1ドル85円台まで円安が進みました。


● 相場は「人の予想」

つまり為替相場は生身の人間の予想で変動し続けています。
人の裏の裏をかく・・・というのはすごく難しいことですが、
それで相場価格は決まってくるのです。

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